データドリブンカンパニーへの変革のための専門チーム
NTTデータといえば、多くのユーザーにとっては、システム構築やSIerのイメージが強いと思いますが、実はAIという言葉が一般的になる20年ほど前から、データ分析・活用の最先端で業界を牽引してきました。
NTTデータのData & Intelligence事業部(旧AI & IoT 事業部)は、変革テーマを創出する上流のビジネスコンサル、AIのモデルを開発するデータサイエンティスト、AIやIoTのエンジニアという3つの領域の専門家集団です。お客様企業のデータドリブンカンパニーへの変革をコンセプトに据えて、変革テーマを導出するコンサルティング、統計解析、AIモデルを作るデータサイエンス、データ活用プラットフォームや各種データ活用ソリューション、オペレーションサポートなどのサービスを提供しております。特定の業界に依存しないさまざまな業界のお客様へのご支援実績があります。
3つのイノベーションを実現するデジタルサクセス ®
デジタルサクセス ®とは、デジタルとカスタマーサクセスを組み合わせた造語であり、「お客様企業、さらにはその先のエンドユーザにデジタル変革による成功をもたらしたい」という意味を込めた言葉です。
さまざまなデジタル技術による取引や産業構造の変化を受けて、企業には新たな時代の提供価値、提供プロセスが求められています。
企業が次の3つのイノベーションを継続的に生み出し、顧客の成功を導く価値を創出・提供し続けていることがデジタルサクセス ®の目指す姿です。
■バリューチェーンを高度化・効率化するバリューチェーンのイノベーション
■ビジネスモデルそのものを変革するビジネスモデルイノベーション
■エンドユーザ視点で提供価値プロセスを高度化していくCXイノベーション
そしてこれらのイノベーションを起こすキーとなるテクノロジーは、「データとその活用力」です。すなわちデータドリブンカンパニーこそが競争を勝ち抜けると考えています。
ビジネス、 IT・Tech、データ・アナリティクス、人財・組織の4つの観点から個別テーマのトライアルなど小さな成功を積み重ねて、業務レベルから徐々に事業レベル、全社レベルへと範囲を拡大していく。そしてデジタル変革の取り組みが全社に定着化することで初めてこのデジタルサクセス ®が実現できると考えています。
デジタルサクセス ®プログラムによる変革推進アプローチ
最近はデジタルサクセスを推進する組織として、全社でのDXを推進する「デジタルCoE」を設立する企業様が増えているようです。
しかし、全社DXを推進するうえでの課題として、
・変革の推進方法が分からない
・人的リソース不足により事業部側への支援が十分できない
・多岐にわたる専門スキルの習得が難しい
・データがサイロ化して活用できる状態にない
などがあります。
一方で、変革の現場となる各事業部門では、
・変革の推進役がいなくて変革が進まない
・自分たちだけで変革を進めるスキルの不足
・そのためデータドリブンで意思決定する文化がなかなか定着しない
などといった課題があります。
そのような課題を解決するために、NTTデータでは、「デジタルサクセス ®プログラム」を活用した「デジタルCoE支援サービス」をご用意しています。
デジタルCoE支援サービスは、お客様企業にマネージャー、DX推進コンサル、デザイナー、データサイエンティスト、エンジニアからなるデジタルカタリストチームを派遣し、お客様と一体となってデジタル変革を推進するサービスです。ちなみにカタリストという言葉は触媒という意味で、NTTデータのメンバーがお客様メンバーと良い化学反応を起こしてお客様企業のデジタル化を推進したいという思いを込めています。
「デジタルサクセス ®プログラム」は過去20年以上にわたるNTTデータの支援実績をベースに、データドリブンDXを成功させるためのノウハウを詰め込んだDX推進の方法論です。
DX推進にあたっては、最初から完璧を求めて計画づくりに長く時間を費やしたり、将来達成したいビジネスのゴールや目的が曖昧なままPoCだけを行ったりするのは良くありません。まず変革の方向性を大きく定めて、小さな個々のテーマをクイックに推進しながら徐々に拡大していくことが、デジタルサクセス ®の実現に有効です。
「サクセスプラン立案フェーズ」では、将来のあるべきビジネス像を立案し、ビジネス、IT、データ、人、組織の観点で現状と将来像のギャップを洗い出して必要なアクションやテーマをロードマップとしてまとめます。
次に「試行活用フェーズ」では、個々のテーマのPoC を実行、効果を評価し、効果が確認できたものから「定着化/拡大フェーズ」で実際のビジネスへ本格実装していきます。そしてその振り返りを行い、修正をかけた上で変革の取り組みを徐々に拡大していきます。
これら各フェーズのタスクは、業界バリューチェーンごとの変革テーマや300以上の分析活用ユースケース、過去10年以上にわたるサポート実績をベースとして標準化しており、作業を効率的に進めるために、ビジネス構想のラフスケッチ、情報活用基盤のリファレンスアーキテクチャ、人財定義、育成プログラムなどのひな形をご用意しています。
これらをお客様の状況に合わせてカスタマイズしながらデジタルサクセスの検討推進を実施します。
支援事例「全社DX推進とDX人財育成を同時に実現」
デジタルCoEの支援の具体例として通信会社様の事例をご紹介します。こちらのお客様にはCRM活動の推進支援での成功を皮切りに、コスト削減、DX推進CoE組織の構築、データ活用の全社展開、DXによる業務変革を12年間にわたりご支援してきました。お客様の情報活用の専門組織の運営を、お客様とNTTデータが一体となって実施しており、デジタル変革テーマの導出整理から実際のアナリティクス、実装、人材育成まで幅広くサポートした事例です。AI の業務適用数十件を実現してビジネス成果を創出することができました。取り組みの拡大に合わせて、変革テーマを小さくクイックに始めてテーマを幅出ししていって、拡大していくというサイクルが回っています。
さらに、この事例では、お客様のメンバーの育成も行っています。事業部側のリーダーとなる人材に推進組織へ参画いただき、実際の変革テーマを実施していくOJT的なアプローチで育成してきました。変革推進組織側からすると事業部の知見が補完でき、事業部のメンバーは自分たちの実際のビジネスの課題について実例を通じて学んでいくことができるというメリットがあり、育成と変革を同時に実現することができました。
まとめ
デジタルサクセス ®とは、
デジタル技術を活用した3つのイノベーション(バリューチェーン変革/ビジネスモデル変革/CX変革)を通じてお客様の成功を導く価値を創出・提供していくこと
デジタルドリブンカンパニー化に向けたデジタルサクセス ®とは
デジタル変革のキーは、データとその活用力。この能力を備えたデータドリブンカンパニーに変革するためには、4つの要素(ビジネス・IT・データ・人財組織)の段階的な変革が必要。
これらを踏まえた推進プログラムがデジタルサクセス ®プログラム
デジタルサクセス ®プログラムによる変革推進アプローチとは
「大きくざっくり考え、小さく早く試しながら習慣づける」を基本に、これを他へ展開・拡大する。
→デジタルサクセス ®では①標準メソドロジ②各種リファレンス③成果物ひな形を活用し推進。
→NTTデータのデジタルカタリストチームをお客様企業に派遣。デジタルCoE支援によりお客様のDXを強力に推進