マッキンゼーのレポートによると、生成AIは特に「マーケティング・セールス」の領域において、最も大きなコスト改善効果が見込まれています。しかし、日本の現状を見ると、生成AIの活用率は国際的な平均レベルに位置していますが、期待に対する効果を得られている企業の割合は他国と比べて圧倒的に低いという実態です。

2025年発行のPwCとマッキンゼーのレポートによると、生成AIの導入によって成果を創出するためには、中長期的な視点を見すえた統制の取れたロードマップの策定と、効果を最大化するために、業務プロセスそのものを再設計し直すユースケースを設定することが重要な要因であるとされています。
生成AIを本番展開するには具体的に、ユースケース設定、MVP(PoC)検証、本番導入の3つのステップがあると思いますが、生成AI導入で以下のような実情をよく見かけます。
・ユースケースの設定段階では、改善の検討が自分のデスクトップ内で行う業務の効率化に留まっているケースです。真に企業全体に大きなインパクトを与えるユースケースを見つけられていません。
・MVP検証(PoC)の段階では、部分的に導入・適用した後も、それが企業にとって具体的なROIや成果に結びついているのかが分からず、実用化の判断に至らないケース。
・本番導入の段階では、企業のセキュリティ基準、拡張性、改修の柔軟性といった観点から本番導入が難しくなるケース。
こういった実情があると考えています。
部分的な適用自体は間違いではありませんが、生成AIを活用して成果を出すためには、生成AIの活用を前提として業務プロセスを再設計・最適化することです。生成AIを活用する上で「あるべき業務プロセス」を考えながら、どこにAIを適用していくかを検討する視点が不可欠だと考えています。
成果創出を確実に実現するためには、目標の明確化、推進体制の整備、生成AI活用を踏まえた業務プロセスの最適化、そして実用を想定した活用基盤の検討という4つのポイントが重要であると考えています。
しかしこれらの実現にはさまざまな課題が存在します。例えば、生成AIに関する知見が足りず、妥当な期待値や目標を設定できないケースが見られますし、推進体制が部門任せになってしまい全社的な取り組みができないケースも多くあります。さらに、業務と生成AIの両面を考慮したプロセスをデザインできる人材がいないため、業務プロセスの最適化が実現できないという課題もあります。また、社内のシステムやデータが個々に存在しているユースケースを、全体最適で網羅的に見られる人材がいないことも大きな問題です。

私たちは、これらの課題を解消し、お客様の成果創出を支援するため、コンサルティング、システム導入、開発、運用、人材育成までをエンドツーエンドでフルスタックにご支援できる「LITRON® Sales」を提供しています。
私たちは、LITRON® Sales導入に向けた進め方として、生成AIの導入を「業務課題を解決する手段の1つ」と考え、機能をそのまま既存業務に当てはめるのではなく、成果を出すために「業務プロセスをどう再構築すべきか」という上流の検討を最重視したうえで、お客様と共にプロジェクトを推進しております。
LITRON® Salesの特徴は、NTTデータが自社やグループ会社で実際に使い倒して汎用化したプロセスやエージェントであるという点です。これにより効果が実証された即戦力のツールとノウハウをクイックに提供することで、成果創出までのリードタイムを短縮できます。また、お客様ごとのセキュリティ基準やユースケースの要件に応じて、適切なプラットフォームやモデルを選択できる柔軟性も私たちの強みです。特定のユースケースに限らず、高付加価値業務、間接業務など営業活動の全体を高度化・効率化するためのAIエージェントの開発も進めています。
LITRON® Salesが目指すのは、営業担当者が最も重要な業務である「お客様と向き合う時間」を最大化することです。見積もり作成、提案書作成、社内情報収集といった、お客様との対面業務以外の業務を、中核となる「秘書エージェント」がさまざまなAIと協働して代行します。この支援を通じて、営業担当者の負荷を削減し、1人ではできないような高度なアウトプットを生成することで、営業担当者の収益向上に向けて貢献してまいります。


