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D2C新時代の幕開け!大手企業のD2C立上げ/成長のカギとは? -これから取り組む戦略とマーケティング- 受付終了
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NTT DATA Next Gen Future vol.27

D2C新時代の幕開け!大手企業のD2C立上げ/成長のカギとは? -これから取り組む戦略とマーケティング-

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生活者の嗜好の多様化が進む中、ダイレクトな顧客接点を獲得する手段としてD2Cに取り組む大手メーカー様が増えてきました。しかし、いざD2Cに取り組もうとしても、その企画から立ち上げ、そして事業運営に至るまで、これまでと全く異なるノウハウが必要となります。本セミナーでは、大手メーカー様がD2C事業に取り組むにあたって陥りがちな課題と、それを解決するNTTデータの新たなサービスをご紹介します。

このような方におすすめ

  • D2Cをこれから立ち上げようとしている方
  • D2Cならではの事業運営・管理に苦労している方

NTTデータ SDDX事業部 マーケティングデザイン統括部 シニアビジネスアクセラレーター 小木曽信吾

NTTデータ入社後、大手小売業のECサイト等の構築・運用や、小売・サービス・製造・テレコム等の新規事業創出支援に従事。某大手飲料企業への出向経験もあり。現在はD2C事業支援サービスの開発、および新規事業創出の新たな方法論「ビジネスデザインスプリント®」の開発・普及と言った活動にも取り組む。

セミナーレポート

大手企業様における事業環境変化

はじめに、生活者の変化とそれが大手企業様にもたらす事業環境の変化についてお話をさせていただきたいと思います。
生活者の嗜好は多様化し、先進・革新志向の層やSDGsなど社会的な志向を持った層など、より強い志向を持つ生活者が増加しています。またコロナ禍を経て、生活者の行動様式はあらゆるものをオンラインで購入するといったオンラインで直接つながるという形に確実に変化しています。
このように多様な志向を持った生活者に、どのようにオンラインで直接つながる体験を提供するかが非常に重要であるということが分かってきています。
そうしたなか、2016年頃からD2Cブランドが多数登場してきており、近年では食品、飲料、日用品を扱う大手消費財メーカー様の参入も相次いでいます。

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D2Cの成功基準は1つのブランドについて売上高10億円がひとつの目安となっています。100億円を超えるナショナルブランドを手がけていらっしゃる皆様にとって、これは非常に小規模に見えてしまうかもしれません。ただこれをきっかけにメーカー様に2つの方向性の変化が見えてきています。
1つ目はD2Cでの実績をもとに大手流通様へ展開し新たなナショナルブランドを作っていくことです。スタートアップの例ですが、完全栄養食のベースフード様は2021年にドラッグストア、2022年にコンビニエンスストアに展開したことによって売上高が3倍超になりました。このようにD2C発ナショナルブランドという流れが大きくなってくると考えております。

もう1つが、少人数で多数の高利益ビジネスを生み出すビジネスモデル変革の手法、すなわち新しい事業創出の手法になるということです。D2C とナショナルブランドを比べますと売上・営業利益とも後者の方が大きく見えてしまいますが、D2Cは社員数3人から4人ぐらいのケースが非常に多いためナショナルブランドを上回る営業利益を獲得していく可能性が十分あります。加えて売上や利益だけでなく、お客様と直接つながるリレーションシップや、そこから得られるさまざまな顧客資産といったものも大手メーカー様にとっては非常に意義のあるものと考えております。

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今日、D2Cはスタートアップから大手メーカー様まで非常に増えてきていますが、D2Cのサービスもこれまでのモノを売る、というところから体験を提供する、さらには複数のモノと体験によって生活者の特定の課題を解決するサービスの提供、という流れで進化を続けています。NTTデータでも今後体験提供型の新しいD2Cが大手企業様においてもメジャーになってくると考えております。

大手企業様のよくある悩みと解決の方向性 (企画フェーズ/立上フェーズ/成長フェーズ)

では、D2Cを立ち上げるにあたって、よくある悩みとその解決の方向性について簡単にご紹介します。D2Cブランドマネージャー様の代表的な悩みをまとめたのが下の図です。

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企画フェーズ、立上フェーズ、成長フェーズ、いずれのフェーズにおいても多数の課題が見受けられましたが、いずれもこれまでのナショナルブランドのようなマスマーケティングが通用しない世界の中で、事業やマーケティングを行うことに起因するものが多いようです。

企画フェーズでは、そもそもD2Cの企画方法が分からないということがあげられます。ナショナルブランドとは違うユニークなインサイトをどうやって見つけていくのか、事業をどう作っていけばいいのか、そうした企画方法がわからないといったお悩みです。そしてアイディアができたとしても、その経営的な効果をどう説明したらいいか分からない、というのも大きな悩みです。

次に立上げフェーズでは、D2Cを立ち上げるためのソリューションやパートナーの選定が難しいというお話をお聞きします。大規模なナショナルブランドとは異なり、クイックかつミニマムに立ち上げる必要がありますので、これまで大手メーカー様がお付き合いされていなかったソリューションやパートナーの選定も非常に重要になります。加えて事業規模は小さいものの、Web広告、ECCRMといった非常に広いデジタル領域を横断して取り組む必要があり、そうした知見も非常に悩ましいといったお話も伺っております。

そしてローンチ以降の成長フェーズでは、事業・マーケティングのデータが複雑で散在しているため、例えば今月の数字の実績をどう評価して来月の施策に生かしていくかといった、事業状況の事実の把握とそれに対するアクションの検討も非常に悩まれていらっしゃいます。さらにD2Cでは集客が非常に重要になりますが、Webの広告運用は非常に専門性が高く複雑ですので広告代理店様に任せきりになる場合が多く、成果をどのように評価するかも悩みになっているようです。

とは言え、事業やマーケティングのフェーズはブランドにおける本丸と言える部分でもありますので、やはり自分たちで納得しながら取り組みたいところです。

こうしたお悩みに対してNTTデータは3つの解決の方向性をご紹介しています。
1つ目は企画フェーズにおける伴走型の事業創出メソッドである「FORTH」と「BDS」。
2つ目は立上フェーズにおける最先端D2Cソリューションである「ecforce」とNTTデータの伴走型プロジェクトマネジメント。
3つ目が成長フェーズにおける広告パス別LTV見える化「グロースコックピット」です。
こうした3つの方向性で、NTTデータはD2Cブランドマネージャー様が自ら考え、意思決定するための「伴走支援」を各フェーズにて提供・構想しています。

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・企画フェーズ: 伴走型新規事業創出メソッド「FORTH」&「BDS

新規事業創出にあたって機会の探索、アイディア検証、課題検証、解決策の検証といったフェーズが一般的ですが、機会の探索とアイディア検証ではグローバルなイノベーションメソッドである「FORTH INNOVATION METHOD」を提供しております。そしてアイディア検証のところからFORTHと組み合わせて、課題検証、解決策検証に取り組んでいくためのメソッドが、弊社が独自で開発した「BDS(Business Design Sprint®)」です。
NTTデータではこうした世界的なグローバルメソッドと弊社で独自で開発したBusiness Design Sprint®を組み合わせて、お客様のD2Cの事業創出に伴走させていただく考えでございます。

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FORTH」や「BDS」は製造業、サービス業、通信業のお客様複数社に既にご利用いただいています。お客様企業のメンバーの皆様は新規事業創出の経験がなかったり経験の浅かったりする方々でしたが、このプロセスによって確実に事業創出を図っていくことができております。

・立ち上げフェーズ: 最先端D2Cecforce×NTTデータの伴走型PM

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立ち上げフェーズにおきましては、「ecforce」と弊社の伴走型PMについてご紹介したいと思います。「ecforce」は、SUPER STUDIO社というスタートアップ企業が提供している、ECD2Cのビジネストレンドを踏まえたD2CSaaS型ソリューションです。大きな特徴の1つ目としてあげられるのが、ビジネストレンドを踏まえて常に最新の機能を開発・提供していることです。2つ目の特徴は、売上を最大化するためのマーケティング機能が充実していることです。

例をあげますとユニリーバ・ジャパン様で社内のビジネスコンテストがあったのですが、ここで入賞したD2Cのブランドがこのecforceを使っていたという実績もあるなど、大手企業の方々にも選ばれるソリューションとなっております。

一方で、NTTデータには豊富なCX(顧客接点領域)の支援の実績がございます。ECシステム、マーケティング、データ分析など、これまで20年以上にわたって小売業・製造業様のCX領域の変革を多数手がけてきました。D2CネイティブのSaaS型プラットフォームである ecforceと、弊社のCX領域におけるプロジェクトマネジメント実績を組み合わせることによって、お客様のD2C事業の立ち上げを伴走しながらサポートいたします。

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・成長フェーズ:広告パス別LTV見える化「グロースコクピット(仮)」

成長フェーズにおいては集客が重要になります。D2Cブランドでは、100名入ったお客様で1年後に残る人数がだいたい13人ぐらいと経験則的に言われています。D2Cは一般に顧客ロイヤリティの高いLTV型ビジネスと言いながらも、新規獲得の手を緩めることが難しいのが現実です。

質の良い事業成長のためには広告宣伝費の最適化がカギになりますが、Web広告量の評価の難しさが課題となっていました。広告のクリエイティブ、InstagramFacebooktiktokといった媒体、それとランディングページやオファーキャンペーンの組み合わせで広告パスを評価することが一般的ですが、従来はその獲得効率に資するCPAで評価することが多かったという現状です。しかし現在は広告パスが非常に複雑化し、また改廃も激しいため広告パスを1つ1つ吟味する余裕がないという課題があります。またLTVデータと広告パスがそれぞれ別管理のデータとなって分断しているため、広告パス別にLTVを評価するのは異常に難しい状況にありました。

こうした課題に対するNTTデータの解決策が、「デジタルD2Cグロースコックピット(仮)」です。これは広告パス別にCPAだけでなくLTVで評価を可能にするものです。自ブランドに影響の大きい広告パスに絞り込んで評価できるようになるほか、広告パス別にLTVが見えるようになることで、ブランドの成長の観点からも広告パスを評価することが可能になります。こちらは現在構想中で具体化を急いでいるところです。

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まとめ

これまでご説明した通り、NTTデータではD2C伴走サービスということで、企画フェーズ、立上フェーズ、成長フェーズそれぞれで伴走型のメニューをご用意しております。企画フェーズと立上フェーズについてはすでにご提供が可能となっておりますので、お悩みの方がおられましたら、ぜひ声をかけていただければと思います。
グロースコックピット(仮)に関しましては、現在検証パートナー様を募集しております。ご参加いただきますと最先端のWeb広告運用をご体験いただけるだけでなく、参画いただいている有識者の方からD2C事業運営ノウハウが得られるなどの、さまざまなメリットも得られますので、ぜひお問い合わせのうえ、ご参加いただければと存じます。

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